こんにちは、あのぶるです。

早いものでいよいよ年の瀬ですね。IT業界の12月と言えばもちろんアドベントカレンダー!

過去の記事でも取り上げましたが、今回は2021年版と題し、改めてIT業界におけるアドベントカレンダーのお話をしていきたいと思います。

改めて、アドベントカレンダーとは?

ITコミュニティ界隈で話題になるアドベントカレンダー、元をたどると欧米を中心としたクリスマスの風習がその語源となっています。
こちらはキリスト教の大事な行事の一つ、ご存じクリスマスまでのカウントダウンを楽しむためのもの。12月1日からクリスマスイブまでの日数分、小箱や扉のようなちょっとした仕掛けが付いたカレンダーのことをそう呼んでいます。毎日仕掛けを開けていくと、お菓子などの小さな贈り物が入っていたり、すべて開くとカレンダー全体が別の絵になったりして、クリスマス当日までのワクワクした気持ちを盛り上げていきます。
おしゃれな雑貨屋さんや輸入食品を扱うお店などで実物を見ることが出来るかもしれません。

この風習にちなみ、ITコミュニティ界隈では12月1日から25日までリレーのように記事を毎日執筆する企画を『アドベントカレンダー』と呼んでいます。参加者(執筆者)を広く募ることも多く、複数人で書くものがほとんどですが、なんと中には1人で25日ぶんの記事を書き続けるタフな企画も存在します。

どのアドベントカレンダーにも『テーマ』があり、大きく『記事の内容をテーマにしたもの』と『執筆者の属性をテーマにしたもの』の2種類があります。もちろん両方の要素を同時に持つものもあります。執筆者の属性をテーマにした結果として、半ば自動的に記事の方向性が設定されることも多いです。

記事の内容をテーマにしたもの

分かりやすいところで『PHP』『Rails』『React』『Kubernetes』のようなプログラミング言語をはじめとした具体的な技術に関するもの、『DDD』『アジャイル開発』のような設計や開発手法に関するもの、周辺分野として『数学』や『自作キーボード』をテーマにしたものもあります。
また変わったところだと胃を痛めながら読むことになりそうな『本番環境でのやらかし』、『闇の魔術に対する防衛術(ハリーポッターシリーズの考察ではなく、リスキーな技術やバッドノウハウを扱うもの)』などと言ったものもあります。

その他、技術や業務から完全に外れますが、人気のアニメやゲームなどのカレンダーもよく見かけますよ。

執筆者の属性をテーマにしたもの

特定の企業や学校などに所属する・していた人、『コミュニティの運営経験者』など特定の経験を持つ人など、参加者の属性に条件を設けているタイプのカレンダーです。
前述のとおり、属性をそろえた結果として内容の方向性もそろうことが多く、特に『特定の経験を持つ人』をテーマにした場合は該当する経験について執筆することがルールとして指定されていることが多いです。

企業の開発チームによるアドベントカレンダーもたくさんありますので、気になる企業のカレンダーを探してみるのもお勧めです!

読みたい・参加したいけど、どうやって探したらいい?

広く参加者を募っているものの多くはQiitaやAdventarで探すことができるはずです。サービスの性質上、経験談でも知見の共有というよりは思い出話に近いもの、アニメなどIT業界に直接関係ないようなテーマであればAdventarで管理していることが多そうです。
それぞれのサービスで去年以前のカレンダーも見ることが出来ますので、興味はあるけどどのようなことを書けばいいのか分からない場合は参考にしてみてください。


また、Qiitaでは今年から執筆者が多いカレンダーにシリーズを増やすことが出来るようになったようです。「書いてみたいけど自分なんかが25枠のひとつを使っていいのかな……?」としり込みする気持ちを和らげる素敵な機能だと思いました。

いくつかのカレンダーを眺めてみて「これなら書けそう!」というテーマがあったならまずは1本試してみてほしい、ということはお祭り好きのエンジニアとしてお伝えしたいです。祭りは参加した方がより楽しめますよ!
書き慣れない段階でいきなり当日に執筆するのは大変なので、これから参加するのであれば後半の日程を選んで今のうちからコツコツ準備するのがいいかもしれません。

もし新しく勉強したい技術があれば、そのアドベントカレンダーを探してみるのもおすすめです。記事の内容をすぐに役立てるのはもしかしたら難しいかもしれませんが、積極的に情報発信をしている『強い人』を知ることが出来るはずですよ。

はじめてのIT勉強会のアドベントカレンダー、今年もやるそうです!

昨年私も寄稿させていただいた、ふらふらさん(@hrfr84)主催のはじめてのIT勉強会アドベントカレンダー、今年もやるそうです!

私も寄稿を予定していますので、ご笑覧いただけたらうれしいです。

去年のアドベントカレンダーはこちらからどうぞ。

それでは、今年も恒例のわくわくを一緒に楽しんでいきましょう!

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あのぶる

Software Engineer
杜の都で育ち、赤べこの街でコンピュータのいろはを学んだソフトウェアエンジニア。今はスマホゲームのためのWebAPIを作るお仕事をしています。最近はすっかりガルパンおじさん化。