こんにちは、あのぶるです。
早いもので2021年度も半期の区切りが近づいてきましたね。
環境にも慣れ、そろそろ新しいチャレンジを…と思っている方もいるのではないでしょうか。
今回はもし未読ならそんな気持ちのときににぜひおすすめしたい、「達人プログラマー」という本の紹介をしたいと思います。
(余談ですが、すでに身近な誰かにこの本を紹介してもらっている場合、その人はきっと頼りに出来る人であるということを付け加えておきます!)

今回紹介する「達人プログラマー」はこちら。

この本にはいくつかの版が存在します。これから新しく買うのであれば、現在のスタンダードに沿うように かつ なるべく内容が普遍的であるように加筆修正がされている最新の第2版がお勧めです。

それは私がまだひよこエンジニアだったころ。
「とりあえず言われたことはできるようになったんですが、今後どんな風に成長したらいいのか分からないんです」と言った私に、当時大変お世話になっていた先輩が優しい笑顔とともに貸してくださったのがこの本との出会いでした。
当時はいわゆる「プログラマーの仕事完全に理解した」としか言えない状態で、今となってはそんな過去の自分に対してかなり生意気だったなぁと思い出しては苦笑いをしてしまうほどです。とは言えダニング=クルーガー効果と名前が付いているくらいですから、案外それも「あるある話」のひとつということかもしれません。
正直なところ、旧版(ピアソン社から出版されていた旧訳版)のちょっとした大型本くらいの大きさに恐れをなし、なかなか手が伸びないでいたことを覚えています。でも一度読み始めるとすぐ夢中になって自分で本を買いなおすほど、そのくらい当時の私にはインパクトのある内容でした。

内容は「よいプログラマーはどのような心構えを持っているのか」から始まり、設計の考え方や作業の進め方など、具体的な技術スタックとは違ったスキルについて解説されています。また、それは逆に(少なくともソフトウェア開発であれば)どのような現場においても普遍的に通用する内容であるということを示します。また過去の私のように「指示された処理を実現するプログラムが書けるようになった段階」からひとまわり成長して、一人前のプログラマやソフトウェアエンジニアになるために必要なスキルが「なぜそのようにするのか」を交えて端的に纏められています。初版刊行から20年という、この業界ではそろそろ「古典」の分類に入りそうなほど読まれ続けているだけはある本です。未読であればぜひ一度読んでみてほしいです!

これらのスキルもまた一朝一夕で身に付くものではありません。加えてこの本に限った話ではありませんが、読んだタイミングによってはもしかしたらいくつかの話に対してピンと来ないこともあるかもしれません。しかし、そのような考え方が存在することを知ってさえいれば、いつか何かのきっかけで実体験とリンクして強い納得を得られることばかりなはずです。
また、本のなかでは現在ソフトウェア開発の現場で広く活用されている開発手法などの基礎が多く掲載されています。第2版では「より普遍的であるように」という著者の方針として意図的に参考文献のリストが掲載されていませんが、気になったキーワードを検索すればそれらについて深く掘り下げた記事や本がたくさん見つかるはずです。気になったテーマを見つけたらぜひ調べてみて欲しいなと思います。もしかしたら深く追求したくなるような、新しい世界が開けるかもしれませんよ!

それでは、達人プログラマーをきっかけとして、ソフトウェア開発の達人への第一歩を踏み出せることを願っています!

The following two tabs change content below.

あのぶる

Software Engineer
杜の都で育ち、赤べこの街でコンピュータのいろはを学んだソフトウェアエンジニア。今はスマホゲームのためのWebAPIを作るお仕事をしています。最近はすっかりガルパンおじさん化。