あけましておめでとうございます。あのぶるです。
お正月気分もすっかり抜けてしまったタイミングではありますが、今年初めての記事ということで新年のご挨拶です。
今年もどうぞよろしくお願いいたします。

さて、翔泳社さんが主催する、恒例の「ITエンジニアに読んでほしい!技術書・ビジネス書 大賞(通称: ITエンジニア本大賞)」、今年もついに各部門のトップ10が発表されましたね。


おそらく国内で最も注目されるIT書籍に関する企画なので、今回初めて知ったという方はぜひこちらも見てみてください。過去の分も含め、ノミネート本の時点で素晴らしい本ばかりですよ!

今回はそれに便乗して(!?)、以前はじめてのIT勉強会Slackグループで「あのぶる選書」と題して紹介していたおすすめ本を、改めてブログでもご紹介したいと思います。

※前提条件として、昨年6月末から7月にかけてAmazonのKindleストアで開催されていた「IT・専門書フェア」に合わせて、対象になっていた本の中から紹介した企画の再構成版となります。
上級者のみなさまにおかれましては「何故あの本を紹介しないんだ!」等思うところがあると思いますが、そういう事情がありますので、ご容赦いただけると幸いです。
また、Slackではその都合でKindle版での紹介でしたが、技術書は固定レイアウトの本も多いため、今回はは紙書籍版が存在する場合はそちらでのご紹介となります。

プリンシプル オブ プログラミング 3年目までに身につけたい 一生役立つ101の原理原則

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はじめてのIT勉強会でも、題材として何度も取り上げられている良書。
プログラミングの原則(中には格言めいたものもありますが)を纏まった形で読めるという意味では珍しい本かも知れません。経験則として知っていても言葉としては知らない原則があったりするので、初心者以外の方にもお勧めです。
「経験則や概念を表現する言葉がある」というだけで、伝わりやすさが全然違うんですよね。

はじめて学ぶソフトウェアのテスト技法

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ソフトウェアのテスト技法について解説した入門書。文章量も多すぎないので、体系的に学ぶ第一歩として読みやすい本だと思います。
個人的には新人の頃、「テストって何したらいいの?」と思い立って購入した本という思い入れがあります。「はじめて」という言葉を頼りにして本を決めた、懐かしい気持ちを思い出しました。

ピープルウエア 第3版

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もはやソフトウェア開発の本としては「古典」の域にあるプロジェクト管理分野の名著のひとつ。というわけで30年前に書かれた本なのですが、今でも決して古びてないのが凄いと言うか、何と言うか……
「名著」と言われると少し構えてしまうかも知れませんが、「人」を大事にしたプロジェクト運営の大切さをユーモラスに語る本です。

体系的に学ぶ 安全なWebアプリケーションの作り方 第2版 脆弱性が生まれる原理と対策の実践

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通称「徳丸本」。セキュアプログラミングの入門書といった感じです。Webアプリケーションエンジニアは全員読むべきと言っても過言ではないレベルと思います。

実はセール対象になっていたのは初版なのですが、セール期間終了後のご紹介ということで敢えて初版をお勧めするメリットがなくなってしまっているため、今回は初版発売以降の状況変化に合わせて大幅に加筆修正されている第二版のご紹介となります。

Webセキュリティ担当者のための脆弱性診断スタートガイド 上野宣が教える情報漏えいを防ぐ技術

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こちらもセキュリティ分野から。脆弱性診断(チェックする方)の入門書。著者の上野宣さんはOWASP Japanのチャプターリーダーでもあります。

コンピュータの構成と設計 第5版 上/下

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[amazonjs asin=”4822298434″ locale=”JP” title=”コンピュータの構成と設計 第5版 下”]
「ヘネパタ本」「パタヘネ本」と呼ばれる(何故2パターンあるかはまえがきを読んでみてください!)コンピュータの仕組みを体系的に解説している本。これも名著としてよく知られている本です。
情報系の大学の教科書として採用されるレベルなので相応の歯ごたえはありますが、コンピュータのことをより深く知ることができるはずです。

エンジニアのためのGitの教科書 実践で使える!バージョン管理とチーム開発手法

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現在主流となっているバージョン管理システム『Git』の使い方について書かれた本です。
開発をしていて必要になる基本的な操作は一通り網羅しているかと思います。

エンジニアのためのGitの教科書[上級編] Git内部の仕組みを理解する

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Gitをより深く知りたい人はこちらもどうぞ。上記の上級編という位置付けの本です。
コマンドを実行したときにGitの中で何が起こっているのかを知ることで、トラブルの解決にも役立つと思います。

人工知能は人間を超えるか ディープラーニングの先にあるもの (角川EPUB選書)

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2016年のITエンジニア本大賞でビジネス書部門大賞に選ばれた本です。
人工知能研究の第一線で活躍している著者が「人工知能とは何か」を読みやすく解説しています。

世界でもっとも強力な9のアルゴリズム

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プログラムというものはある一定レベルの処理量を超えると、処理に工夫をしないと遅くて使い物にならなくなってしまうものです。大雑把に言うとその工夫のことを「アルゴリズム」と言うのですが、現代のITを支える9つのアルゴリズムについて解説した本です。

今回のご紹介は以上です。
それでは、よい本に巡り会えますように!

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あのぶる

Software Engineer
杜の都で育ち、赤べこの街でコンピュータのいろはを学んだソフトウェアエンジニア。今はスマホゲームのためのWebAPIを作るお仕事をしています。最近はすっかりガルパンおじさん化。