こんにちは、あのぶるです。最近スプラトゥーン2にハマりました。左手の親指にうっすらタコが出来て、一時は腱鞘炎になりかけるほどに……
eスポーツ競技としても採用されているこのゲーム、私はただ楽しくやっているだけであまり上手ではないのですが、プレイしているとなるほどこれは確かにスポーツだなと感じています。

さて、ゲームでありスポーツでもある以上、どうしても必要な動きを身に付けるためには反復練習が必要になってきます。スプラトゥーンシリーズには「ヒーローモード」という練習にはうってつけの1人プレイモードが用意されています。これは言ってみれば実践形式のチュートリアルを兼ねたようなアクションステージ集で、一通りクリアする頃にはオンライン対戦での基本的な操作には困らなくなるような作りになっています。とは言えやはり初心者にとっては後半に行くにしたがって歯応えのあるステージが増えてきて、時には1つのステージで10回以上失敗したこともありました。

どうしても超えられないステージを前に、途方に暮れた私が参考にしたのがオンライン上のプレイ動画でした。……そろそろ何のWebサイトに記事を書いてるのか分からなくなってしまいそうなのですが、もう少しだけお付き合いください。
動画を見るにあたって「自分のレベルに近いプレイ動画を探す」「先に自分で繰り返しプレイをして、どこが上手く行かないのかをはっきりさせてから見る」という点を気をつけていました。漠然とした意識でスーパープレイ動画を見ても、爽快ではありますがとても真似できる気はしません。抱えている問題点をはっきりさせた上で真似できそうなプレイから学ぶというのは上達にとても役に立ちました。
以前、何かのテレビ番組であるプロサッカー選手が「今の若い人は海外リーグの試合を気軽に観ることが出来て羨ましい」と言っていたことがあったのですが、その言葉の意味するところはこういうことなのかと実感を持って知ることが出来ました。特にJリーグ発足当初の選手の若い頃であれば、自分たちの試合を動画で振り返ることすら気軽ではなかったでしょう。

さて、ITコミュニティの記事らしい話題に戻りましょう、プログラミングにおいて「上手な人のマネをする」方法と言えばコードリーディングやコードの「写経」、他の人が送ったプルリクエスト(マージリクエスト)を読むという方法もありますが、もし職場などで誰かと一緒にプログラミングをしているのであれば、ペアプログラミングやモブプログラミングに参加する方法がお勧めです。前述の方法と比較したメリットとして、一緒にコードを書いていくことによって、どんな過程を経て完成形のコードが仕上がっていくのかを知ることができます。完成されたコードだけを見てそこに到達するのを難しく感じることがあっても、案外一つ一つの積み上げの過程なら真似をすることが出来るように感じられるのではないでしょうか。
いまのご時世、なかなか近くに集まるのが難しい状況ではあります。それでも元々一緒に働いている同士であればオンライン会議システムの画面共有でもやれないことはないと思います。機会があればチームの先輩にお願いしてみても良いかもしれません。

ちなみに、この手法が話題になり始めた頃は「複数人で1つのコードにかかりきりになるなんて、作業効率が下がるんじゃないか?」と心配されることが多かったのですが、言ってみればコードを書きながらレビューをしているようなものなので、上手に運用できればむしろそれぞれで書くより却って効率よく作業が出来るとも言われています。
勿論それなりにプログラミングの経験値がある人も、役割を交代しながらペアやモブでプログラミングをしてみると、アプリ全体に詳しくなれたり、新しい気付きを得られるはずです。

参考書籍として、現在ほとんど中古しかないのですが、WEB+DB Pressでペアプロ・モブプロが特集された回があるので紹介します。やり方に激しい流行り廃りがあるものではないので、きっと参考になると思います。

上記の回が収録された総集編は下記からどうぞ。

それでは、あなたが上手な人から上手に学んでいけますように!

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あのぶる

Software Engineer
杜の都で育ち、赤べこの街でコンピュータのいろはを学んだソフトウェアエンジニア。今はスマホゲームのためのWebAPIを作るお仕事をしています。最近はすっかりガルパンおじさん化。