こんにちは、あのぶるです。
毎年4月と10月は、業界の一大イベント(!?)である経産省認定の情報処理技術者試験があります。
今年の春試験も4/15に実施されたばかりですね。受験された方、お疲れ様でした。
情報処理技術者試験とはIT技術に関するいくつかの国家試験の総称で、IT技術に関する特定のツールに依存しない能力を測る一つの尺度としてよく知られています。
「国家試験」という響きが若干仰々しいのですが、すべて筆記試験で、長くとも1日で全試験が終了する、わりとシンプルな試験です。また国家錬金術師のように莫大な研究費用が貰えるようなこともなく、合格していないと出来ない仕事があるというものでもありません。
「ITパスポート試験」「情報セキュリティマネジメント試験」は利用者側の試験、それ以外の試験はIT技術者向けの試験として区分されています。
そのため、IT技術者としての能力を示す目的で受験する場合、この2つ以外の試験をターゲットにすることになります。
タイトルにある「基本情報」、正式名称「基本情報技術者試験」はその情報処理技術者試験の一区分で、技術者向けの試験区分の中では一番基礎レベルの位置付けとされています。
その他の試験区分については下記画像を参照してください。
下記ページより引用
- URL=https://www.jitec.ipa.go.jp/1_11seido/seido_gaiyo.html
……とはいえ、冒頭で述べたとおり、情報処理技術者試験に合格したこと自体には、一般的に明確なメリットはありません。
会社や学校によっては報奨金や資格手当が付くこともがありますが、業務上分かりやすいメリットとしてはその位でしょう。
では、なぜそんな情報処理技術者試験を、こと基本情報技術者試験の受験をお勧めしたいのか。
それは基本情報の合格に向けて勉強することで、IT系の技術者が必要とする基礎知識を体系立てて学ぶことが出来るからです。
ぶっちゃけてしまうと、プログラム自体はその手の体系立てた知識を持たずとも書くことが出来ます。例えばTwitterクライアントを自作するという目的に絞れば基本情報の知識よりはAPIを楽に扱えるライブラリの知識がある方が重要でしょう。
ただ、基本情報~応用情報レベルの知識はソフトウェア開発者として長くキャリアを重ねるのであれば避けて通れないものでもあります。また、特にIT業界はトレンド技術の入れ替わりも激しいため、基礎が出来ていないと特に目先の技術に振り回されてしまいがちになります。
私の知る限り、実際に基本情報を受験して合格しているかどうかは別として、現在広く活躍しているエンジニアの方で基本情報レベルの知識を持っていない方はいないように感じます。
ということで、特に非情報系の学科出身でIT技術者になった方は是非受験を検討してみてください。
肌感覚ですが、大学の情報系の学科なら最低限基本情報(のテクノロジー分野)位の知識は学ぶイメージなので、5年目くらいまでの間に合格できることを目標に勉強してみると良いのではないでしょうか。逆に情報系の方は記憶が新鮮なうちに合格してしまいましょう。
秋季試験の受験申込は例年7月中旬頃から受付が始まります。基本情報は春季・秋季ともに試験がありますので、気になった方は今からスケジュールを登録してしまうことをお勧めします。受験しよう!って決めていても申し込みを忘れがちなので……
それでは、秋試験での健闘を祈ります!
あのぶる
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