こんにちは、あのぶるです。
先日の記事でこんなお話をしましたね。
基本的に勉強会コミュニティの人たちは優しいので 「興味のある勉強会を見つけて、申し込んで、参加してみる」っていうだけのフローで全く問題ありません。
もちろんその言葉にウソ(!)はないのですが、もしよかったら一つだけ心がけてもらえたらとてもうれしいことがあります
それは、「『お客様』ではなく『参加者』として勉強会に足を運んでほしい」ということです。
もしかしたら少し不安になったでしょうか、でも心配しなくて大丈夫です。「『参加者』として勉強会に行く」とはどういうことなのか、よろしければもう少しだけお付き合いください。

まずは「お客様」と「参加者」の意識の違いについて、少し説明をしようと思います。
国内最大規模の同人誌即売会であるコミケ(コミックマーケット)が掲げる有名な理念として「コミックマーケットには『お客様』はいない」というものがあります。
運営スタッフも、 ブースを出展する企業も、コスプレをする人も、同人誌を頒布する人も、それらを見たり買いに来る人たちも、コミケの場ではみんな対等な「参加者」である、という考え方です。自分たちでは本を作らず購入のみの人も「お客様」ではなく、「一般参加者」と呼ぶそうです。場を提供する「運営」と「出展者」とサービスを受けるだけの「お客様」ではなく、みんな「同じ文化を愛する同好の士」として共に楽しむ場を作ろう、という考え方なんですね。
同人誌文化にあまり明るくない中で大変恐縮なのですが、私は初めてこの理念のことを聞いたときに「なんて素敵なんだ」と感動した覚えがあります。年々規模が大きくなるにつれて、どうしても理念の徹底が難しい側面もあるようですが……
そして私の肌感覚ではありますが、勉強会コミュニティでも、基本的にはこれと同じような考え方が(多くは不文律的に)流れています。
実際、多くの勉強会の運営スタッフは、仕事としてではなくボランティアでイベントやコミュニティの運営を行っています。そして、往々にして勉強会を立ち上げた目的自体が「自分がその技術を学びたい、一緒に学ぶ仲間が欲しい」だったりしますつまり勉強会のスタッフは、勉強会に来るあなたを「同じ分野に興味を持つ仲間」の一人として迎えてくれるわけです。

 

仮にちょっと荒っぽい態度を取ったとしても、大事な仲間を無碍にしたりはしないでしょう。
それと同じように、同好の士として、参加したイベントがより良いものになるよう心がけてください。とは言っても難しいことはありません、まずは前向きな態度をもって参加するだけで十分です。それから少し余裕が出来たらセッションの笑いどころで率先して笑ってみてください。それだけで場がとても柔らかくなりますよ。

 

そして、いずれあなたがコミュニティの一員として自信を持って振る舞えるようになったとき、同じように優しく新しい仲間を迎えてあげてください。
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あのぶる

Software Engineer
杜の都で育ち、赤べこの街でコンピュータのいろはを学んだソフトウェアエンジニア。今はスマホゲームのためのWebAPIを作るお仕事をしています。最近はすっかりガルパンおじさん化。