こんにちは、あのぶるです。

今回は5/31から6/2の3日間にわたり開催されていたRubyKaigi 2018のお話をしたいと思います。

RubyKaigiとは

プログラミング言語のひとつである「Ruby」に関する国際カンファレンス(=Kaigi,会議)です。

公式Twitterアカウントのプロフィールによると「the de-facto authoritative Ruby conference in Japan」(あのぶる訳:日本の事実上正式なRubyカンファレンス)とのことですが、少なくとも過去数年を追う限り、毎年初日の基調講演は「Rubyのパパ」ことまつもとゆきひろ(通称Matz)さんが行っているため、この記述を疑う余地はないでしょう。

2006年に「日本Rubyカンファレンス」として初めて開催され、2011年に一旦終了しています。その後、2013年に国際カンファレンスとして再始動、2016年以降は京都、広島、そして今年の仙台、さらに来年は福岡と、東京以外の地域を巡って開催しています。
ちなみに昨年、次の会場が仙台と発表されたとき、これで日本三景制覇!という声もありましたが、運営チームが意図的にやっていたかどうかは残念ながら分かりません。実際どうなんでしょうか?もし機会があればお伺いしてみたいですね。

正直に言うと、私はプログラミング言語としてのRubyについてはほぼ初心者レベルであることは間違いありません。
それでも、昨年のRubyKaigiの終わり際、「RubyKaigiが仙台で開催される」というニュースがTwitterを駆け巡ったとき、私はどうしても参加したい!と思ったのです
RubyKaigiは国際カンファレンスであると同時に、Rubyist(Rubyを使ってプログラミングをする人のこと)のお祭りのようなものでもあります。閉会の挨拶で1000人を超えたと伝えられた来場者のうちの少なくない人数が国外からの参加で、そんな世界中のRubyistたちが一堂に会し、イベント本編はもちろん関連イベントを通じて交流を深めるという側面も持ち合わせています。
そのRubyistのコミュニティは一種独特な「熱さ」を持っているように見えて、私は一度でいいからその空気を体感してみたいと思っていました。そして、今年のRubyKaigiでようやく念願が叶ったということになります。


参加者がどこから来たのか、地図に参加者の名前を書いた付箋を貼って表現しています。様々な国や地域から来ていることが良く分かりますね。(3日目昼休憩時撮影)

イベントの雰囲気

具体的な発表内容はRubyist Magazineの発表資料まとめ等を見ていただくとして、この記事ではイベントの雰囲気をお伝えしようと思います。

参加者数は閉会式の発表で1,017人、3日間の通し参加が基本であり基調講演など大ホールのみの時間帯は毎回ほぼ満席となっていたので、各日1000人弱の参加者があったと考えて差し支えないでしょう。これは過去最大の規模だったそうです。
※3日目のみ、学生さんは学生証提示で無料で参加可能でした。

セッション(発表)は大ホールと2つの会議室の3トラックで行われ、さらにたくさんのスポンサー企業さんがレセプションホールでブースを出展していました。企業ブースではイベント公式のものも含め、手に持ちきれないほどのノベルティをいただきました。うれしい反面、持ち帰るのがちょっと大変でした……エコバッグをノベルティにしていた企業さんが複数あって、とてもありがたかったです。


※これで私が頂いたもののうち3割くらいです

ある企業さんのノベルティのどら焼きの消費期限が会期中であることが発覚して2日目の午後の休憩で特設ブースを作って配布したり、国内からの参加者が英語のセッションに四苦八苦しているとまた別の企業さんが自社の英語学習サービスのクーポンチケットを急遽配布し始めるなど、あらゆるところで随時調整が入るのが技術者のイベントらしくていいなぁと感じました


「Platinum Sponsor」のさらに上に「Ruby Sponsor」という枠があるのが遊び心があって楽しいですね。

セッションは勿論Rubyの話をしているのですが、プログラムの速度改善のための仕組みの話だったり、普通にやろうとしても出来ないことをするための「ハック」のような話だったり……むしろ大きく情報工学の話を聞きに来た、と考えるとRubyに詳しくなくても興味深く聞ける内容になっていたように感じました
閉会式などでの様子をうかがう限り、どうやらこれはRubyKaigi自体というより今回のCFPで採択されたセッションの傾向だったようです。

そしてセッション終了後は1日目はライトニングトーク大会、2日目はRubyコミッター会議、3日目は「TRICK」というコードゴルフのような競技の表彰式と閉会式が行われました。どれもカジュアルで楽しい雰囲気を出しつつ、内容はかなり高レベルというか濃厚でした。特に3日目のTRICKのコードについては、私がRuby初心者だから理解が追い付かないというレベルを超える凄さだったので、是非GitHubで受賞コードを読んでみてください。上位作品については、次回のリリースでRuby本体のリポジトリにサンプルコードとして格納されるんだそうです。決してマネしてはいけませんというか、まずマネできなさそうですね……。

初日の基調講演でMatzさんが「質問に答えてくれる人がいる言語は良い言語(であるとして選ばれる)」という趣旨のお話をされていましたが、その理屈で言うとおそらく(少なくとも現在の)Rubyはとても良い言語なんだろうなぁ、と強く感じました。Rubyの強みは沢山あると思いますが、一番はきっとこのコミュニティの力なのかもしれません

とても濃くて楽しい3日間を過ごすことが出来ました。ありがとうございました!

Image by RubyKaigi 2018 Team, licensed under a Creative Commons Attribution 3.0 Unported License.

おまけ

イベント本編の他に、公式の交流イベントとしてたくさんのPartyが企画されていたのですが、先述のとおりRuby初心者である私は参加を尻込みしてしまい、迷っている間に満席、という残念な結果に。

帰宅してからとても勿体ないことをしたなぁと後悔していたところ……仙台在住のOrganizerである@sato_kawaさんから素敵な出会いをいただきました。まだどう転ぶか分かりませんが、もしかしたら素敵なお知らせが出来るかもしれないので、こちらに関しては続報をお待ちいただければと思います!


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あのぶる

Software Engineer
杜の都で育ち、赤べこの街でコンピュータのいろはを学んだソフトウェアエンジニア。今はスマホゲームのためのWebAPIを作るお仕事をしています。最近はすっかりガルパンおじさん化。